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株式投資術!買付余力とリスク管理

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税理士がっきー

サクっとまとめます
  • 買付余力の正体は「リスク分散」と「緊急出動時の財源」
  • つまり「準備預金」そのものです!
  • 暴落は株式市場全体で起こりやすいが、暴騰は個別銘柄で起こりやすい
  • 保有銘柄数は少ない方が監視が楽です

もし仮に、証券口座に1,000万円もの大金があり自由に投資していいという状況であったら、あなたはどのように投資しますか?

私なら「10銘柄まで500万円まで」を1つの目安にします。

買付余力とは?

買付余力とはかなり平たく言うと

証券口座にあるお金のうち株式になっていない現金のことです。

例えば証券口座に1,000万円のお金があって500万円分の株式を購入した場合、買付余力(現金)は500万円ということになります。

もっと分かりやすく言うと証券口座内で「遊んでいるお金」ということです。

実際はMRF(マネーリザーブドファンド)という投資信託で運用されています。

MRFとは公社債投資信託の一種で超短期の債券で運用されている投資信託のことです。

証券会社において銀行で言うところの「普通預金」のような扱い方をされる商品です。

投資信託である以上は元本割れのリスクはありますが、過去MRFが元本割れを起こしたことはありません。

買付余力とは遊んでいるお金のこと!その正体は?

この「遊んでいるお金」と思われがちな買付余力ですが、その正体は「リスク分散」と「緊急出動時の財源」つまり「準備預金」なのです。

仮に1,000万円のうち500万円株式投資し500万円買付余力だとします。

もしも、株式相場が暴落したとき保有財産の50%に影響が出ます。

これは100%株式にしていた場合の半分ですのでリスクヘッジになっています。

また、株式相場が暴落して監視していた銘柄が割安水準にまで下落した際、買付余力があれば買付に行けます。

保有株式の買い増し(ナンピン買い)も可能になります。

でも、逆に株式相場が暴騰したときのチャンスを失うのだからもったいないじゃないか!

という意見もあると思います。

私の経験上、暴落は株式市場全体で起こりやすいですが、暴騰は個別銘柄で起こりやすいと考えています。

暴落は「地政学的リスク」の影響を受けやすいですし、暴騰は個別銘柄の決算や業績予想の影響を受けやすいからです。

保有銘柄数は少ない方が監視が楽です

株式投資をはじめると、あれもこれもと目移りしあっという間に保有銘柄が10銘柄を超えることになります。

私も20銘柄以上あった時があります。

しかし、そんなに多くの銘柄を監視することは負担が大きく、目が届かないところで悪材料が出て損切りのタイミングが遅れるなどあまりいいことがありません。

また、リスク分散のために複数の銘柄に投資することも考えられますが、全銘柄の損益をならすと思ったほどのパフォーマンスが得られないということがあります。

私には出来る限り少ない銘柄をしっかり監視することで、中長期保有するという株式投資術が向いているようです。

株式投資は精神的に疲れるものです。

苦しい思いをしながら続けるのは楽しくありません。

やはり楽しく大好きな株式投資を続けていきたいと考えています。