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税理士がっきー
- 出来高が少ない銘柄は買わないこと
- 株価は波形、出来高はパワー
- つまり出来高を伴う株価変動は津波!
- 津波にサーファー気分で乗れたら幸せ!
『売りたい時に売りたい価格で売れること』
これがリスク回避には欠かせないポイントの一つだったりします。
売りたい時に売れる!
そのために必要な知識『出来高』についてお話しします!
株取引は相対取引です
株式市場では「需要(買い注文)」と「供給(売り注文)」により価格が決定されるというのが基本です。
株取引が成立(約定)するかしないかは、買い注文の「価格」と「買数量」、売り注文の「価格」と「売数量」によって決定するわけです。
この画像は、㈱みずほフィナンシャルグループの板情報です。
画像の左上が「売りたい人の行列」です。
画像の右下が「買いたい人の行列」です。
真ん中の気配値が「売りたい人、買いたい人が希望している値段」です。
例えば、185.0円で売りたい人が合計で351,500株の売り注文を出しています。
しかし、その値段で買いたい人は一人もいません。
ということで、今のところ185.0円では取引は成立していない状況です。
現在値は184.9円ですし、184.9円で558.800株の売り注文が出ているのですから、買いたい人はわざわざ185.0円という高い値段で買うことはないのです。
こういった値段と株数をあらかじめ決めて注文を出す方法を「指値」といいます。
価格と数量についてもう少し詳しく
注文の出し方にはいろいろ種類がありますし、ルールもありますが、ここでは一番基本的なことを書きます。
- 「価格」とは株価のことです
例えば
1株100円で100株売りたい
と注文を出しても
1株100円で買いたい人がいない
のであれば売れるわけがありません。
また
1株90円で100株買いたい
という人がいたとしても約定することはありません。
売却希望株価を引き下げれば売れるわけです。
ここは分かりやすいと思います。
- 「数量」とは株式数、つまり取引数量のことです
例えば
1株100円で100株売りたい
と注文を出しても
1株100円で50株だけ買いたい
という人しかいなければ
50株しか約定しないわけです。
この人しか買いたい人がいなかった場合
あなたの残りの50株は買い手がいないのです。
売りたくても売れません。
出来高とは期間中に成立した売買数量の合計のこと
先ほどの約定した「数量」の累計額を「出来高」と呼びます。
「出来高」と、ある一定期間中に成立した売買の数量のことです。
この期間は、1日、1週間などの「ある一定期間内に売買が成立した株数」をいいます。
では、ここで実際のトレード画面を見てみましょう。
出来高を伴う株価上昇の例(津波)
㈱リミックスポイント
上の株価チャートの見方ですが
上段の青と赤の波線グラフが株価です。
赤が上昇、青が下落です。
下段のグレーの棒グラフが出来高です。
この銘柄は2018年5月15日に決算発表しました。
下段のひと際長い棒グラフありますよね!
ここが2018年5月17日の出来高!
5月15日の市場取引が15時に終了した後に決算発表が行われました。
翌日の5月16日は、超人気化してストップ高比例配分となり、売る人もほとんどいませんでした。
そして、5月17日に値段がつくと、頻繁に商いが約定し、株価も上昇していきました。
もともと、子会社に仮想通貨事業を営む会社を持っていたため、業績が良いことは予想されていました。
ところが、それを上回るとんでもないサプライズ決算でした!
左が売上高、右が経常利益
2017年3月期 55億円 600万円
2018年3月期 141億円 33億円
2019年3月期予想 333億円 102億円
これを受けて株価は瞬時に2倍に!
その後、同社子会社で仮想通貨事業を営む「株式会社ビットポイントジャパン」が関東財務局から業務改善命令を受けました。
市況トレンドが下降していることもあり、ジリジリ値を下げてきています。
出来高が多い代表的な銘柄
㈱みずほフィナンシャルグループは、投資単位を「100株1単元」としています。
1単元単位で売買が可能という意味です。
「出来高」を見るとすごい数でしょ!
1分以内にすごい数が出来てます。
好きなタイミングで売れそうですよね。
たまたま見つけた出来高が少ない銘柄
㈱ティムコもは単位を「100株1単元」としています。
「出来高」をみると
別の意味ですごい数でしょ!
まだ400株しか出来ていません。
この銘柄は好きなタイミングで売ることはかなり厳しいでしょうね。
本日は、株式投資術!『株価は波形、出来高はパワー』出来高で津波を察知せよというお話でした。