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株式投資術!儲かるといわれる新規公開IPOのスケジュールを知っておこう

読み終える目安:約 4 分

税理士がっきー

サクっとまとめます
  • メルカリを例にスケジュールを見ていこう
  • IPO投資の抽選にはすべて応募しよう
  • 当選してから買うかどうか決められます
  • 証券口座を複数持つことで当選確率をアップさせよう

IPO投資の流れを理解しよう

今回はメルカリを例にIPOの流れをお話しします。

東京証券取引所の新規上場会社情報を見ると、すべてのIPO銘柄の情報が閲覧できます。

STEP.1
上場承認日を迎える
メルカリは、5/14に東京証券取引所から「上場してもいいですよ」という承認を受けました。
STEP.2
プレマーケティングを行う
上場承認を得たメルカリは、メルカリ社長を中心に機関投資家へ説明に回ることになります。
やることは、機関投資家という株価の算定能力がある投資家に「わが社の株をいくらなら買いますか?」と売り込みに行くのです。
その結果、機関投資家から回答を得ます。
例えば2,500円から3,000円で検討できますとか、ズバリ2,800円とか。
※機関投資家とは、生命保険会社、損害保険会社、信託銀行、普通銀行、信用金庫、年金基金、共済組合、農協、政府系金融機関など、大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家のことをいいます。
STEP.3
仮条件が決定する
上記プレマーケティングの結果を受けて、仮条件を決定します。
メルカリの場合、6/1に仮条件は2,700円~3,000円に決定しました。
STEP.4
ブックビルディングを行う
このブックビルディングから我々個人投資家は参加します。
このブックビルディング期間中に応募できるのです。
メルカリの場合、6/4から6/8までがブックビルディング期間でした。
STEP.5
発行価額が決定する
メルカリの場合、6/11に発行価額は3,000円に決定しました。

この発行価額が決定すると同時に当選発表が行われます。

当選、落選、補欠当選の3つです。

補欠当選とは、当選者が当選はしたものの購入を辞退した場合の繰り上げ当選枠のことです。

補欠当選であっても、辞退者がいない場合、繰り上げ当選にはならないので購入できないことも多くあります。

STEP.6
申し込みを行う
当選した投資家は、この申し込み(購入手続き)を行わないと購入ができません。

絶対に忘れないように手続きしましょう!

この手続きを失念すると辞退とみなされ、補欠当選者へ購入の権利が移ります。

メルカリの場合、6/12~6/15が申込期間でした。

※払込期日は6/18でした。

STEP.7
上場日を迎える
メルカリの場合、6/19が上場日でした。

この日に初値がつけば、メルカリ株式を市場で売買することが可能になります。

メルカリは上場日の午前中に5,000円の初値が付きました。

この初値で売却した場合、1株3,000円で購入した100株が1株5,000円で100株売却できたことになりますので、売却益は20万円ということになります。

実は私、メルカリに当選していました!

私の初値予想が4,800円から5,000円でしたので、初値の5,000円で100株売却しました。

とにかく抽選に応募しまくろう

実際に買うか買わないかは、抽選に当選してから考える時間があります。

ですので、IPO投資ではすべての銘柄に応募することをオススメします。

10社以上応募しても1社も当選しないことはザラにあります。

年に1回でも当選したらラッキーなんていう投資家もたくさんいます。

主幹事証券会社や幹事証券会社って何?

株式公開(IPO)では、主幹事証券会社主導のもと、証券会社の引受審査部や証券取引所の上場審査部の厳しい審査をクリアします。

従いまして、当然、主幹事証券会社はメルカリ株式の新規発行株数や売出し株数の多くを販売することができます。

※証券会社は手数料商売です。

主幹事証券会社以外に、幹事証券会社でも株式を販売します。

この、主幹事証券会社や幹事証券会社をまとめて「元引受取引参加者」といいます。

この元引受取引参加者である証券会社の証券口座を保有した株式投資家しか、IPOの抽選に応募できません

例えば、主幹事が大和証券、幹事が野村証券だった場合、この2社のどちらかの証券口座を持っていないと応募できないということです。

主幹事の方が幹事に比べ販売株数が多いので、この場合大和証券口座を持っている株式投資家の方が有利(当たりやすい)といえます。

ですので、複数の証券会社に口座を持っていた方が、IPOの抽選に応募しやすくなりますし、結果的に当選しやすくなります

本日は、株式投資術!儲かるといわれる新規公開IPOのスケジュールを知っておこうというお話でした。