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税理士がっきー
- 日本の金融政策正常化の遅れが要因
- 外国人投資家が売り越さざるを得ない環境
- 順張りの投資行動でリスク回避
ここのところ日本株が低迷しています。
第3四半期決算発表を見ていますが、やはり企業業績も全体的に低迷していると感じています。
よく言われていることですが、外国人投資家(特に外国の機関投資家)が日本株を買うと日本株が上がり、日本株を売ると日本株が下がる。
つまり、日本株の推移と外国人投資家の投資行動には高い相関性があると考えられています。
確かに、外国人投資家が買い越している局面では日本株は上昇し、逆に売り越している局面では日本株は低迷しています。
今朝のモーニングサテライトでもそのようなデータが示されていました。
2019年2月13日モーニングサテライトより
日本株低迷の要因は、外国人投資家が買わなくなってきたからとも言われている。特に銀行株の弱さが顕著で、それは日本の金融政策の正常化の遅れを反映している。金融正常化が進まない限り、日本株が本格的に回復することはなく、外国人投資家が戻ってくることもないだろう。解説は、みずほ証券の北野一氏。
【引用元】【プロの眼】低迷する日本株の要因は?
ここで注目してもらいたいことは
日本株の低迷が先か?
外国人投資家の投資行動が先か?
よく言われるのは、この解釈です。
それは
外国人投資家が買う(買い越す)から株価が上がるのか?
外国人投資家が売る(売り越す)から株価が下がるのか?
果たしてそうなのか?
これについて、私は「みずほ証券の北野一氏」の考え方と全く同じ解釈をしています。
つまり、こういうことです。
株価が上がるから外国人投資家が買いにくる(買い越す)
株価が下がるから外国人投資家が売りにくる(売り越す)
外国人投資家が後から行動するということです。
外国人投資家に限らず、投資の目的はライバルに勝つことです。
最大のライバルとは何か?というと、株価トレンドなんですよね!
つまり、誰かに勝つのではなく、株式市場のトレンドに沿った売買ができるかどうかが勝負の分かれ目なんです。
そうなると、日本人にありがちなパターンとして「逆張り」というのがあります。
株価が下がったら買い、上がったら売る
人は誰でも儲けたいのですから、安くなったら買い、高くなったら売る。
これが当然の投資行動になっています。
しかし、この「逆張り」はトレンドの反転を狙わなければならないのでとても難易度が高いのですよね。
株式市場のトレンドに逆らう投資行動になるから、見極めを間違えると大きく損してしまいます。
その逆の投資行動が「順張り」です。
株価が上がりだしたら買い、株価が下がりだしたら売る
この順張り投資を行っているのが、外国人投資家なんです。
株価トレンドに沿った投資行動なんですね。
人間の行動パターンと逆ですよね。
そうすると、外国人投資家が売らざるを得ない日本の経済環境だから、外国人投資家が売り越していると理解した方が自然ということになります。
我々個人投資家も、株価トレンドに沿った「順張り」の投資行動を行うことで、リスクを低く抑えることができると思います。
本日は、株式投資術!日本株低迷の要因は?順張りか?逆張りか?というお話でした。