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税理士がっきー
- 株主優待の内容は保有株数に比例していない
- 銘柄ごとに資金効率が良い投資金額を算出しよう
- 家族で名義を分ければもっとお得にもらえます!
- 株主優待目的でも会社の将来性はしっかりチェック
株主優待の内容をしっかり把握しましょう
以前、オススメの株主優待についてこんな記事を書きました。
この中で、すかいらーくホールディングスを見てみましょう。
この銘柄は、100株から1,000株まで順調にお得になっています。
100株で6,000円分のところ、1,000株で69,000円分と9,000円分多くなるように設計されています。
ですので、この銘柄は1,000株保有するのが資金効率的にはベストといえます。
つぎに、Key Holderを見てみましょう。
この銘柄は、2,000株から5,000株まで順調にお得になっています。
しかし、株主優待券を5枚もらおうと思うと、急に保有株数が10,000株と膨れ上がってしまいます。
ですので、この銘柄は5,000株保有するのが資金効率的にはベストといえます。
家族で名義を分散することも考えてみよう
株主優待がどれだけもらえるのかは、個人名義ごとの保有株式数で決まってきます。
一人の人が証券口座を複数所有して、各証券口座に分散して保有したとしても、名義人は同じですので意味がありません。
ここでは、Key Holderを例に説明します。
一番資金効率が良いのは、5,000株保有して株主優待券を4枚もらうことです。
例えば、夫婦の二人家族だとします。
旦那様が10,000株保有しても、もらえる株主優待券は5枚です。
ところが、旦那様が5,000株、奥様が5,000株をそれぞれ保有したとします。
そうすることで、夫婦合わせて株主優待券が8枚もらえるわけです。
ここで金額ベースで試算します。
旦那様が10,000株保有しようと、旦那様と奥様とそれぞれ5,000株ずつ保有しようと、世帯全体での投資金額に変わりはありません。
1株あたり株価が143円だったとすると、投資総額は143万円です。
株主優待券は、1枚当たり22,000円のオリーブスパの施術が無料で受けられるというものです。
旦那様だけの場合は、22,000円×5枚=110,000円ですので、
株主優待利回りは、110,000円/1,430,000円×100=7.69%
夫婦で5,000株ずつ保有する場合、
22,000円×8枚=176,000円ですので、
株主優待利回りは、176,000円/1,430,000円×100=12.30%
同じ金額を投資に回すのですから、少しでもお得になるように工夫することを考えましょう。
ちなみに、配当金は保有株式数に完全比例してもらえますので、名義を分けることでお得になることはありません。
目先の株主優待や配当金だけで投資しないこと
株主優待や配当金は、その内容が将来にわたり保証されているものではありません。
株主優待や配当金は、会社の利益から分配されるものです。
会社の業績が傾けば、株主優待や配当金は維持できなくなり、株主優待内容の変更や廃止、配当金の減額(減配)や配当なし(無配)ということもあり得るのです。
ですので、我々投資家としては、業績の将来性が安定している会社や明るい会社を選ぶ必要があるのです。
せっかく株主優待や配当金をゲットしても、業績悪化に伴い株価が下落してしまっては、トータルで損失を出してしまうことになります。
株主優待や配当金狙いの投資でも、業績や将来性を十分に検討して慎重に投資しましょう。
本日は、株式投資術!家族で名義を分散して株主優待をお得にもらいましょうというお話でした。