見たい場所へジャンプ
読み終える目安:約 13 分
この記事の流れで毎日1センテンスずつ読み進めると、株式投資の全体像が見えてきます。
このブログセミナーでは、株式投資を自転車の運転に例えて説明しています。
自転車に限らず、自動車やバイクなどの免許が必要なものから仕事で資格が必要なもの、資格そのものは必要ないけど一人前になるまでの過程も、皆さん同じことをしているはずなのです。
仕事をする上では、たくさん勉強して、いろいろ経験して、上司や先輩から学んで、失敗からもたくさん学んで、挫折しそうになり、立ち上がり、それでも継続してやってきていませんか?
これと同じことを、お金のことや株式投資についてもやっていけばよいと思います。
税理士がっきー
- 何から手を付けたらいいか分からない人
- 損するから怖いと考えている人
- 出来る限り安全に軌道に乗せたい人
- 思うような結果が出せない人
株式投資術!の連載記事を読み進める効果
連載記事を読み進めていくと株式投資の初心者にありがちな投資判断ミスを予防できます!
株式投資は戦略80%、運20%
私は「株式投資はギャンブルではない」と考えています。
株式投資は「戦略80%」「運20%」くらいだと思っています。
「運20%」とは、おおむねこのような局面を言います。
食中毒事件や不正会計事件
北朝鮮リスクなど
つまり「想定外のもらい事故」みたいな感じです。
「戦略80%」とは、株式投資をされている人が100人いれば考え方が100通りありますので、これが「正解」とかはありません。
例えを一つ出すなら「ギリシャ危機」
「ギリシャ危機」とは「2016年7月5日、チプラス政権は改めて民意を問うため、緊縮財政策を受け入れるか否かについて国民投票を実施しましたが、結果は反対(緊縮拒絶)が圧倒的多数を占めました」という局面のこと。
この「ギリシャ危機」で
世界の証券市場はどう動くのか?
国民投票の結果次第で変わるわけです。
想定どおり「反対」であったとしてもどう動くか正直分からないわけです。
わからないものに「大切なお金」任せてしまいますか?
任せるのであれば「ギャンブル」、任せないのであれば「戦略」といった感じです。
私は「手仕舞い(保有株式をすべてキャッシュポジションにすること)」しました。
株式投資術!初心者でも3分でわかる株式投資の魅力
さて、最近は株式投資を始める若者が多いと聞きます。
私が「ガラケー」から「iPhone」に替えたのがちょうど5年前です。
それまでは「ガラケー」でも株取引をやっていましたが、リアルタイム株価や板は見れませんでした。
それが、「iPhone」に機種変更したらリアルタイムで見れるものだから、めちゃくちゃ興奮したのを覚えています。
株式投資をはじめる手順をざっくり書くとこのようになります。
このようにお金さえ上手に使えば「この超簡単株式売買システム」をほぼ無料で利用できるのです。
株式投資術!株式投資について勉強しようとしてはいけません!
1日目.自転車に乗りたいと思う
「自転車に乗りたいと思う」とは「株取引をやってみたいと思う」ことです。
まずは、書店へ行って株に関する「雑誌」を見てみてはいかがでしょうか?
当たり前ですが、興味がなければやろうとは思わないですよね。
興味が出るかどうかは書籍を見てみてからの判断でよいと思います。
すでに興味がある方でしたら、「ダイヤモンド・ZAI」、「ネットマネー」、「日経マネー」、「会社四季報プロ厳選500銘柄」あたりを手に取ってみましょう。
この段階では、決して難しい書籍や雑誌「会社四季報」や「日経会社情報」といった読みにくそうな書籍は読まない方がよいです。
絶対嫌になりますからね。
その雑誌の中に興味がわく特集記事があれば、そこだけ読みましょう。
例えば、「3月権利確定!株主優待特集」とか「3月決算会社の配当利回りランキング」とかね。
株式投資術!厳選3銘柄オススメの株主優待(2018年度版)
週末に家族と行ったあの飲食店が載っているかもしれません。
注意して見てほしいのですが、社名と店舗名は異なることが多いですよ。
例えば、無印良品はブランド名で、株式会社良品計画が社名です。
株式投資術!株主優待と配当金は権利付き最終日、権利落ち日に注意しよう
2日目.安全な場所を選ぶ
株式投資に興味がわいて、気になる銘柄があったら、証券会社に証券口座を作りに行きましょう。
Webからも口座開設は可能です。
普段の生活で銀行口座は使いますが、証券口座を持ったことがない人が多いのではないかと思います。
証券口座には大きく分けて2種類あります。
「特定口座」と「一般口座」です。
「特定口座」は「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」が選択できます。
上記口座では「現物株式のみ取引できる口座」、「信用取引もできる口座」が設定出来ます。
「安全な場所」とは「源泉徴収あり特定口座」でかつ「現物株式のみ取引できる口座」のことです。
この「安全な場所」でも投資した会社が破産したら「0円」になってしまいますが、借金を背負うことはありません。
借金してそのお金を証券口座に入れていれば借金を返せなくなるでしょうが、余裕資金でやる分にはそうなることはないでしょう。
それも嫌だというあなたにお勧めの手法があります。
証券口座の財産が増えて来たら、株式取引を始めた時の元金を抜いてしまうのです。
これで、元金保証になりましたね!
ちなみに「信用取引」では、お客様が証券会社から買付けに必要なお金を借りて株式を購入します。
そのため、少ない元手でより大きな利益を得られる可能性がありますが、その反面、借金を背負う可能性もあります。
とても怖いですね!
株式投資術!含み損益と確定損益の違い!本当の利益とは?
3日目.乗れる人(親)の手ほどきを受ける
証券口座を作って、余裕資金の範囲内で入金もしました。
何を買ったら良いかわからないし、株価ボードの見方もわからない。
書籍やブログを読んでも、どこから手を付けてよいかわからない方が多いと思います。
そんな時は私を頼ってきてください。
株式投資術!株式投資で手っ取り早く経験を積む方法
あとは、周りで株取引をやっている人に参考までにいろいろ聞いてみるのもよいと思います。
決して「値上がりすると思う銘柄」を聞いて、それをそのまま信じてはいけません。
自分で判断する力が養われる前に、損失を拡大させて、株式市場から退場させられてしまいますからね。
4日目.何度も転倒(軽い擦り傷は当たり前)
例えば、余裕資金から100万円を証券口座に預けた場合、1銘柄に100万円使ってはいけません。
複数銘柄でも有り金の全部を株に変えてはいけません。
複数銘柄に投資した方がよいと思います。
例えば、1単元25万円の銘柄×1、1単元15万円の銘柄×1、1単元10万円の銘柄×1の合計50万円といった具合に投資した方がよいと思います。
一般的にいう「分散投資」をお勧めしているのではありません。
ここでのポイントは、「証券口座のお金100万円」に対し「株式50万円+お金50万円」とするということです。
「50:50」がよいかどうかは分かりません。
とにかく、全力ですべてのお金を株に変えない方がよいと思います。
株式投資術!買付余力とリスク管理
もしも100万円分の株式がすべてズルズル下がっていったらどうしますか?
評価額が80万円、70万円と下がるにつれて損失確定の売り(損切り)が出来なくなっていきます。
出来ないとは「精神的に」出来ないという意味です。
私もそうでしたが「明日上がるかも」とか思ってしまい損切り出来ないことが多いものです。
そうなると、いわゆる「塩漬け」になります。
こうならないためにも、「早い損切」は最重要です!
この「早い損切」のことを「軽い擦り傷」と呼んでいます。
5日目.泣きながら何度も立ち上がる
「軽いかすり傷」と言っても「損失」ですから、それはもう耐え難いストレスに苛まれるかもしれません。
株式投資って、よく「何勝何敗」とか聞かれたりしますが、ほとんど意味がないものだと思います。
勝負事だと考えているから「勝つ」とか「負ける」とかいう話になるのですよね。
ちなみに、私が聞かれた時には「1勝9敗」と答えています。
ただし、いわゆる「1勝」を大きく勝つ、「1敗」のそれぞれを小さく負けるということです。
1取引10万円の利益を1回、1取引1万円の損失を9回。
つまり、プラス10万円、マイナス9万円ですので、1万円の利益になります。
勝率で言うと「1勝9敗」。
しかし、利益が出ているのです!
「短期的に保有する」、「中長期的に保有する」などのスタンスの違いこそありますが、圧倒的に負けることの方が多いです。
株式投資は値下がりするときは一気に下げます!
「泣きながら何度も立ち上がる」ことができるように「擦り傷」で損切りすることができるかどうか?
これが証券市場から退場しないことの最大の秘訣かもしれません。
株式投資術!何事も継続することが大切!習慣化への道のり6ステップ
6日目.とりあえず一人で乗れるようになる
補助輪がはずれる頃です。
大きく転ぶことなく、自分の意志で目的地へ自転車を漕いでいけるようになる。
この頃になると、株式投資に関する知識も身についてきていることでしょう。
証券用語がわかるようになる。
自分の好きな銘柄や業界ができる。
株式投資術!資産運用は好きで得意なカテゴリーで行うこと
投資してみたい企業の店舗に行ってみるのもいいと思います。
株主優待券を使って食事に行くのもいいですね。
普段選ばないメニューが食べられたり、高めのお肉が届いたりして、プチ贅沢気分を味わえたりします。
我が家は家族でステーキを3回タダで食べに行ったり、すき焼きにしたり、メロンが送られてきたりします。
とにかく「自分の意志」で判断するようになることが重要です。
他人の意見は「参考」にして部分的に取り入れていくものの、あくまでも主体は「自分」です。
証券市場全体を見ることはできないまでも、その銘柄に限り見る目が養われてくる頃です。
7日目.公園から道路へ冒険のスタート
公園という安全な場所から危険な道路へと冒険のスタートです。
道路が危険なのはいつでも同じですが、その危険を回避できるあらゆるルールが整備されていますよね。
左側通行、一方通行、信号、速度制限。
このルールを守りさえすれば、そう簡単には事故に遭わずに済みます。
株式投資でも同じことが言えます。
株式投資全般でもそうですし、個別商品でもそうです。
「危険を冒して=冒険」だとしたら、よくわからない商品に投資することも冒険ですよね。
株式投資術!儲けることだけを考えず、自分にとって魅力的な銘柄を選ぶ
その商品の内容やルールをよく理解したとしても、その商品に内在している「リスク」を許容できないようであれば決して手を出してはいけません。
自転車には乗るけどバイクには乗らないという選択もありますからね。
8日目.徐々に距離を延ばし日常の足になる
自転車というマシーンを手に入れると足を延ばしてみたくなりますよね。
私は引っ越し先での初日に自転車で走り回っていたら、帰れなくなりさらに走り回ったことがあります。
ここでいう「距離を伸ばし」とは、株式投資する商品の幅を広げるということではありません。
自分の見識を広げるといいことです。
これから書くことは、そのために私がしているルーティーン、つまり「日常」です。
1日に株式投資の情報収集に使う時間は1時間弱です。
売買そのものはほとんどしていません。
投資スタイルが中長期保有だからです。
株式投資術!私が投資判断に至るまでに実践している4つのポイント
◆私はテレビ東京の「モーニングサテライト」を毎朝見ています。
毎朝見ていますがLIVEではなく録画して観ています。
知りたいい情報を中心に時間短縮して観ているので、1時間のうち30分くらい観ている感じです。
ニュースモーニングサテライト(モーサテ)は、朝一番の経済ニュースをお伝えする番組です。
日本時間の夜中にアメリカ市場はどう動いたのか?その動きを受けてきょうの東京市場は?そして、成長著しい新興国市場の見通しは?ビジネスマンや投資家、そして世界経済の今と明日を知りたい全ての方にお届けします。
【出典】テレビ東京HP
◆私は保有銘柄の「株価ボード」や気になる銘柄の「株価ボード」を毎日見ています。
見ているタイミングは「寄り付き前後10分程度」、「ザラバをたまに見たり見なかったり」、「引け前10分から大引けまで」
証券取引所の取引において、前場(ぜんば)と後場(ごば)の最初についた取引(またはその値段)のことを「寄り付き」といいます。単に寄り付きといった場合には、前場の寄り付きを指すのが一般的です。
一方、証券取引所の取引において前場と後場の最終の取引(またはその値段)のことを「引け」といいます。通常、前場の引けを前引け(ぜんびけ)、後場の引けを大引け(おおびけ)といいます。
なお、寄り付きと引けの間の、普段行われている取引のことを「ザラバ」といいます。
【出典】日本証券業協会HP
◆私は東京証券取引所の「適時開示情報閲覧サービス(TDnet)」を毎日見ています。
一般的には「後場」が引ける15時からプレスリリースが急に増えだします。
決算発表は15時以降によくあります。
私の場合、保有銘柄と気になる銘柄、そして「これは!」というタイトルだけ内容まで見ていますが、90%以上スルーです。
TDnet(Timely Disclosure network)は、より公平・迅速かつ広範な適時開示を実現するために、上場会社が行う適時開示に関する一連のプロセス、すなわち東京証券取引所(以下「東証」という)への事前説明(開示内容の説明)、報道機関への開示(記者クラブや報道機関の本社の端末への開示資料の伝送)、ファイリング(開示資料のデータベース化)、公衆縦覧(開示資料の適時開示情報閲覧サービスへの掲載)を総合的に電子化したシステムです。
上場会社は、有価証券上場規程に基づき会社情報の開示を行う場合は、必ずTDnetを利用することが義務づけられています。また、任意で会社情報を開示する場合においても、投資者への情報の周知性に配慮し、できるだけTDnetにより開示することをお願いしています。
【出典】日本取引所グループHP
9日目.自分から事故は決して起こさない
先ほども「ギリシャ危機」を例にお話ししましたが、「わからないもの、わからないとき」には投資してはいけません。
先行き不透明な局面では保有株式数を減らす方がよいと思います。
仮に「保有していれば値上がり益があった」という結果になり損した気分になるかもしれません。
でも、それは「運」です。
もしも逆だったら「大事故」になっていたかもしれません。
株の「含み益」って「信用や信頼」に非常に似ているように感じます。
含み益を積み上げるのは大変ですが、一瞬で含み益が消えることがよく起こります。
そして「誤発注」
これ私1回だけやったことがあります。
とは言っても、利益確定売りの注文を1,000株出したつもりが100株しか出していなかっただけなので、実質的な損害はありませんでしたが、非常に怖いですよね。
この注文ミスだけでも数万円は利益が減りましたので、実質的に損したものと同じだと思います。
いい勉強になりました。
株式投資術!自分自身に費やした時間とお金は裏切らない
10日目.慣れた頃が油断して事故を起こしやすい
私も慣れた頃に「デイトレード」なるものを一度だけ試しにやってみようと思ってしまいました。
そして実際にやってみました。
結果は「2時間で20万円の損失確定」でした。
めちゃくちゃブルーでもう仕事が手につかなくなりました。
それ以来、マイルールに「デイトレードはしない」が加わりました。
株取引って慣れてくると、簡単に儲けられそうな気がしてきます。
デイトレードで1日50万円くらい利益確定出来たら、今月ノルマ達成みたいな安易なことを考えてしまったのです。
私の本来得意としている株式投資手法はこの3つの組み合わせです。
「割安成長期待株への中長期保有」
「IPOセカンダリー投資」
「一部指定昇格期待株投資」
株式投資術!これだけは知っておきたい代表的な株式投資法
株式投資術!儲かるといわれる新規公開IPOのスケジュールを知っておこう
デイトレードでは、私が使う手法とはまるで関係のない「テクニカルな理論」を使うそうですが、私は今でもほとんど知らないのです。
にもかかわらず、安易な気持ちでデイトレードに手を出してしまった。
二分の一にかける行為、それは「丁半博打」そのものですよね。
とにかく、株式投資をするのであれば、自分の大切なお金を預ける対象のこと、いっぱい興味をもって自主的に知る努力をしていきましょう。
本日は、株式投資術!10日でわかる株式投資入門の入門ブログセミナーでした。